コンパクトシティ
生活に必要なさまざまな機能を中心市街地や鉄道の駅など公共交通が利用できる拠点の近くに集めることで、市街地の拡散を予防し、公共交通機関や自転車、徒歩などで十分暮らせる街のこと。
クルマでの移動が便利になった現在、ショッピングセンターや病院などの公共機関が、街の中心ではなく、郊外の大きな道路沿いに出店したり、移転することが多くなっています。
クルマを保有して運転できれば移動できるのですが、クルマが運転できないと途端に日常生活は非常に不便になってしまいます。
また、薄く広く市街地が拡がるということは、将来の行政コストを上昇させる要因になります。
こうした問題点を解決するために、街をなるべくコンパクトにまとめ、街の中での移動に公共交通機関(電車・バスなど)を走らせ、市民の誰もが街の中で自由に移動できるようにするのがコンパクトシティであり、誰もが住みやすいまちづくりを実現するのがコンパクトシティの目的です。
富山市では、集約する市街地を「お団子」、市街地どうしを結ぶ鉄道・LRT・バスなどの公共交通機関を「串」と見立てた「お団子と串」政策を推進して、市街地が無秩序に拡がっていくことを防ごうとしています。
宇都宮市では、幹線系統の基幹交通(LRT)を「背骨」、幹線系から枝分かれしていく支線系統のバスを「小骨」とする「お魚の骨ネットワーク」によって公共交通ネットワークを効率的に拡充することで、コンパクトシティ化を推進しようとしています。