宇都宮市平石地区の自治会連合会は、12月27日(火)夜にLRT事業説明会を開催しました。
詳しくはこちら→ 下野新聞 2016年12月28日報道
説明会に参加した地元住民など約60人は、LRT(軽量軌道交通)事業について、宇都宮市の担当職員から安全対策などの説明を受けました。
平石地区では、平石中央小学校に隣接して「下平出停留場」(仮称)を設置予定で、LRT開業後は交通利便性が格段に高まります。
現在、小学校付近には歩道がない生活道路があって危険ですので、LRT整備とあわせて拡幅工事を実施して、自動車が余裕をもってすれ違える幅に拡げ、歩道も新設して、通学路の安全性を高めます。
安全対策について説明した市の担当職員は、LRV(LRT用の車両)は「弾性車輪」を使用し、軌道は「樹脂固定軌道」を採用するなど、振動や騒音が出にくい対策を実施すること、小学校周辺では最高速度40km/hで運行することなどを説明しました。
※「弾性車輪」……タイヤと輪心の間に防振ゴム層を挟み込んで、振動や騒音を低減する車輪です。
※「樹脂固定軌道」……コンクリート製道床版の溝に樹脂を流し込んでレールを固定する構造で、振動や騒音を低減し、施行もメンテナンスも容易です。
なお、平石地区の安全性確保については、第13回「芳賀・宇都宮基幹公共交通検討委員会」(2016年4月22日開催)で詳細な検討が行われ、情報は公開されています。
また、全国各地には学校の側をLRTや路面電車の軌道が通っている例は複数ありますが、いずれも特別危険な場所はないようです。