東芝は、LRT・路面電車用の小型蓄電システムによる自走試験を鹿児島市電で実施して、架線からの電力供給を停止した状態で約10kmの走行に成功しました。
詳しくはこちら→ レスポンス 2015年4月25日報道
東芝は、路面電車用の小型蓄電システムによる自走試験を鹿児島市電で実施して、架線からの電量供給を停止した状態で約10kmの走行に成功しました。...
Posted by 雷都レールとちぎ on 2015年4月24日
東芝が試験を実施した小型蓄電システムは、架線からの電力を直接大容量バッテリーに充電するシステムではなく、架線からの電力を照明など車内電源用に変換する補助電源装置に小型充電器を接続するシステム。
架線からの電力を直接充電するシステムの場合、電圧が高いために大型バッテリーが必要で、十分な設置スペースを確保する必要がありました。
今回の小型充電システムの場合、電圧を下げてから充電するため、バッテリーは大幅に小型化。座席の下などに設置できるので、大きな改造を伴うことなく既存の車両にも搭載できます。
今回の走行試験では、鹿児島市電の低床電車「1000形」に小型蓄電池システムを搭載。
バッテリーへの充電を終えた後、架線からの電力供給を停止して、鹿児島駅前停留場~郡元停留場を折り返し、約10kmの架線レス走行に成功しました。
今回東芝が試験を実施した小型充電システムが低廉なコストで供給可能になると、架線レス走行に対するハードルが大きく下がることになりそうです。
また、落雷や災害などで停電が発生して電力供給が停止しても、次の停留所まで自走できるなどのメリットも考えられます。