福井駅前商店街振興組合の加藤理事長は、福井鉄道福井駅前線の福井駅西口への延伸について、今後は反対せず、市と協力して中心市街地を活性化したいと表明しました。
詳しくはこちら→ 中日新聞 2015年3月19日報道
福井駅前商店街振興組合の加藤理事長は、福井鉄道福井駅前線の福井駅西口への延伸について、今後は反対せず、市と協力して中心市街地を活性化したいと表明しました。...
Posted by 雷都レールとちぎ on 2015年3月23日
福井鉄道は、福井県の越前市、福井市、武生市を結ぶ路線で、中心市街地の軌道区間と郊外の鉄道区間を直通運転しています。
JR福井駅に直通するルートではないため、分岐線である福井駅前線(通称「ヒゲ線」)がJR福井駅方面に500mほど延びていますが、駅に直結していなかったため、駅西口まで延伸して利便性を高めることが検討されてきました。
一方、福井駅前商店街振興組合は、延伸すると交通渋滞のおそれがあるなどとして、2014年12月にヒゲ線の延伸に反対する陳情書を福井市長と福井市議会の市議に提出していました。
しかし、北陸新幹線が金沢まで開業して都市間競争が激化していることなどから、福井駅前商店街振興組合は方針を転換し、3月16日の理事会で今後は反対運動をしないことを決定。
加藤理事長は3月18日に福井市役所を訪れて、東村新一市長と会談し、延伸に伴うマイナス面の影響よりも、市と協働して活性化に取り組むことで得られるプラス面の影響の方が大きいと判断したと説明しました。
加藤理事長は、ヒゲ線の延伸工事によって生じる交通や荷さばきなどの問題について市が地元と協議して速やかに対処することや、市が駅西口の中央一丁目の活性化を推進していくことを要望しています。
北陸地方では、北陸新幹線の金沢開業に伴って都市間競争が激化することが予想されています。
また、高架化工事が進む富山駅では高架駅の真下に路面電車が直接乗り入れるようになって賑わいが増しているほか、高岡駅でも駅に直接路面電車が乗り入れるようになって利便性が向上するなど、ターミナル駅での二次交通との接続強化が注目を集めています。