宇都宮市、人口減少対策費用、LRT路線設計費用などを盛り込む新年度当初予算案を可決

宇都宮市議会は、人口減少対策の奨学金制度設置費用やLRTの路線設計費用などを盛り込んだ平成27年度(2015年度)当初予算案を賛成多数で可決しました。

詳しくはこちら→ NHKニュース 2015年3月24日報道

宇都宮市議会は、人口減少対策の奨学金制度設置費用やLRTの路線設計費用などを盛り込んだ平成27年度(2015年度)当初予算案を賛成多数で可決しました。...

Posted by 雷都レールとちぎ on 2015年3月23日

宇都宮市議会は、2015年3月23日(月)に定例議会の最終日を迎え、本会議で平成27年度(2015年度)の当初予算案などを賛成多数で可決しました。

人口減少対策の奨学金制度とは、大学や専門学校などに入学する人を対象として、卒業後の一定期間、宇都宮市内に在住することを条件に奨学金の返還を免除するというものです。


一方、議員4人が提案したLRT導入についての住民投票を行うための条例案は反対多数で否決しました。

また、LRTに反対する住民グループが提出した事業の白紙撤回などを求める陳情書についても、不採択とした委員会の決定への賛成が多数となって、こちらも不採択となりました。


今後のLRT事業については、路線の設計や、都市計画の決定、軌道事業の特許取得などを進めることになります。

2015年度に路線の設計などを進め、2016年度の着工2019年度の開業を目指します。

営業主体に関する協議・調整や、軌道整備などを一体的に進めるため、現在は総合政策部にあるLRT整備推進室を建設部に移管したうえで、土木管理課が担当している軌道整備事業と集約して、2015年度から「LRT整備室」となります。

LRTの営業主体については、複数の民間事業者が参画の意向を表明していて、協議・調整が進んでいます。

運転士養成や軌道建設などの技術協力については、東急電鉄、富山地方鉄道、京福電気鉄道、岡山電気軌道、広島電鉄の5事業者が協力可能と回答しています。


なお、JR宇都宮駅の東側区間と西側区間を接続する際のルートについて、JR宇都宮駅の北側または南側を迂回するルート案、駅中央を通すルート案など、5ルートを想定して検討が行われています。