小山市、2015年度に「まちづくりと新交通の導入に関する検討委員会」(仮称)を設置

小山市は、貨物専用鉄道「高岳専用線」を活用する新交通システム導入などについて、2015年度に検討委員会を設置して実現可能性を探ることになりました。

詳しくはこちら→ 下野新聞 2015年2月14日報道

小山市は、2014年度に「市まちづくり総合交通戦略策定協議会」を設置して、交通とまちづくりを一体的かつ戦略的に進めるため協議を進めてきました。
第1回の協議会は2014年8月1日に開催され(http://i-city.city.oyama.tochigi.jp/gyosei/keikakushishin/koutsuusenryaku.files/kaigiroku.pdf)、第2回は2014年11月28日に開催されました(https://www.city.oyama.tochigi.jp/gyosei/keikakushishin/koutsuusenryaku.files/kaigiroku2.pdf)。
その中で、JR小山駅と中久喜地内の「東光高岳」小山事業所を結ぶ貨物専用鉄道「高岳専用線」(約4.8km)の活用が注目されています。

2015年2月13日に開催された第3回「市まちづくり総合交通戦略策定協議会」で、小山市は「高岳専用線」を活用した新交通システムの導入について、期待される効果と今後の検討課題を示しました。
小山市は2014度中に策定する「市まちづくり総合交通戦略」を踏まえて、2015年度に「まちづくりと新交通の導入に関する検討委員会」(仮称)を設置して、実現の可能性について3年間かけて検討する方針です。

新交通システムを導入する利点は、高齢者など交通弱者の移動手段を確保できるため生活支援になること、沿線のまちづくりと居住促進に役立つこと、省資源や環境に配慮したスマートコミュニティーの実現に役立つことなど、14項目を列挙。
課題については、住民ニーズを把握すること、需要予測や概算事業費、採算性などを調査すること、事業主体や運営主体を確定させること、市民への周知を図って合意を形成することなどを挙げています。

なお、小山市は導入を検討している交通モードとして、LRT(軽量軌道交通)、DMV(デュアル・モード・ヴィークル)、レールバス路面電車の4種類を挙げています。

LRTは、これまでの報道から「富山ライトレール」のような交通機関を想定している模様です。
DMVは、JR北海道が開発してきた線路と道路の両方を走行できる車両(マイクロバスを改造)ですが、経営再建を図るJR北海道は開発の中止を発表しています。
レールバスは、全国の第三セクター鉄道やJRの非電化路線向けに普及している軽量ディーゼルカーです。
路面電車は、旧来型の路面電車を想定している模様です。