岡山市は、中心市街地を走る路面電車・岡山電気軌道のJR岡山駅東口への乗り入れについて、4パターンの検討案を調査検討会で公表しました。
詳しくはこちら→ 山陽新聞 2014年8月9日報道
岡山駅への乗り入れは、2014年11月の「イオンモール岡山」開業を見据えたもので、2013年12月の定例市議会で大森雅夫市長が乗り入れを検討することを表明していました。
岡山市は2014年度中に乗り入れについての調査検討会を3回程度開催する予定で、年度内に最終計画案の策定を目指しています。
調査検討会は、岡山大学の阿部宏史副学長が座長で、交通事業者(路面電車、バス、タクシーなど)、地元経済界、住民代表など、委員11人とオブザーバー2人で構成しています。
今回の会合が第1回目で、駅広場への乗り入れについて、次の4案が示されました。
「平面乗り入れ」案は、岡山駅前電停から市役所筋を横断して駅広場に入るというものです。
「高架乗り入れ」案は、岡山駅前電停の手前から高架化して、駅2階の東西連絡通路と接続するというものです。
「地下乗り入れ」案は、岡山駅前電停手前から地下に潜って、地下街に隣接した場所に新電停を設けるというものです。
「歩行者デッキ設置」案は、路面電車は駅広場に乗り入れず、駅東西連絡通路から岡山駅前電停までを歩行者専用通路で結ぶというものです。
第1回会合では、どの案を採用するかで周辺交通への影響が変わること、交通安全を確保しつつ、費用や利便性などさまざまな視点から検討する必要があるという意見や、JRとの接続や駅周辺交通への影響などを考えると高架案が良いのではないかという意見、バスやタクシーの乗降場整備を含めた東口広場全体の将来像を考慮して議論を進めるべきだといった意見が出たようです。
岡山では、JR吉備線のLRT化に向けた議論が具体化していて、岡山電気軌道との接続についても検討が行われています。