万葉線でハイブリッドLRV「ハイ!トラム」の試験運転実施中

万葉線では、鉄道総研と民間企業が共同開発したハイブリッドLRV「ハイ!トラム(Hi-tram)」の試験運転が8月13日まで行われています。

詳しくはこちら→ railf.jp 2014年8月5日掲載

 「ハイ!トラム(Hi-tram)」こと「LH02形」は、鉄道総合技術研究所(鉄道総研)と民間企業が共同開発した大容量バッテリーを搭載するハイブリッドLRV(ライト・レール・ヴィークル/LRT用の車両)です。

 客室部分は低床化していますが、速度性能を重視して車軸がある車輪を使用するため、運転席直下の台車部分は低床構造にせず、部分低床車としています。

このため、路面電車として運行することはもちろん、鉄道路線でも最高80km/hで運行できる性能を持ち、既存の鉄道(都市間鉄道)と都市内軌道(路面電車)との相互直通運転(トラムトレイン運行)にも対応しています。
また、直流1,500V区間、直流600V区間、非電化区間の走行に対応しています(1回フル充電すると、バッテリーの電力だけで約30km走行できます)。

「ハイ!トラム」のようなハイブリッド車両が問題なく運行できることが分かれば、延伸する全区間に電化工事を行わなくても良いため、工事費を軽減できる可能性もあります。
また、新規にLRT整備を行う際、中心市街地では電停(停留所)以外の区間は電化せずに(架線を張らずに)バッテリーの電力で走行したり、電圧が異なる市内の軌道線と郊外の鉄道線を相互直通運転するなど、柔軟な運用が可能になります。