LRTアンケート「利用する」23.3%、自動車からの転換率は19.1%に達する

宇都宮市の佐藤栄一市長は、LRT沿線企業の従業員にアンケートを実施した結果、23.3%の人がLRTを利用すると回答し、自動車からの転換率は19.1%に達すると発表しました。

詳しくはこちら→ MSN産経 2014年7月25日報道

LRT(軽量軌道交通)の需要予測アンケートは、LRT導入ルート沿線の企業に通勤する従業員が対象で、LRTが開業するとどの程度の利用が見込めるかを事前に調査することを目的に2014年4月上旬から順次実施していました。
清原工業団地、芳賀工業団地、芳賀・高根沢工業団地、大型商業施設「ベルモール」に勤務する約3万3千人にアンケートを配布したところ、約1万2千人から回答がありました。回答率は37.6%でした。

アンケートの結果、LRTを「利用する」が13.5%、「快速があれば利用する」が9.8%で、合計23.3%でした。
2014年5月の市長定例記者会見の際に発表された途中経過では、「利用する」と「快速があれば利用する」と回答した人は合計17.1%でしたので、今回の最終結果はこのときの割合を上回っています。

また、現在は通勤手段として自動車を利用している人がLRTでの通勤に切り替える「転換率」は、19.1%に達しました。
これまで宇都宮市は、LRTの採算ラインとして自動車からの転換率3.6%を想定していましたが、今回の数値をこれを大幅に上回っています。

今回のアンケート結果は、7月25日に開催される「芳賀・宇都宮基幹公共交通検討委員会」に参考データとして提示されて、必要となる車両の規模や編成数、施設規模の算定や、運行計画などを検討する際に活かされることになります。