岡山市・総社市・JR西日本、JR吉備線のLRT化を検討し2014年秋までに計画素案

岡山市長と総社市長は、両市を結ぶJR吉備線について、2市とJR西日本が共同してLRT化を検討して2014年秋までに計画素案をまとめることで合意しました。

詳しくはこちら→ 山陽新聞 2014年5月7日報道


JR西日本が運行する吉備線は、岡山駅と総社駅の20.4kmを結ぶ全線非電化・単線のローカル線です。
1日29往復の列車が走っていて、岡山市内に7駅、総社市内に3駅、計10駅が設置されています。

2003年、JR西日本は活性化が必要なローカル線の内、吉備線と富山港線は将来的にLRT(軽量軌道交通)化して経営分離したいと構想を発表しました。
富山港線は、2006年にLRT化が実現して「富山ライトレール」となりましたが、吉備線は具体的な進展がないままでした。

昨日(5月7日)、岡山市役所で会談した岡山市の大森雅夫市長と総社市の片岡聡一市長は、吉備線のLRT化はコンパクトシティ実現のため、観光振興のためにも有効との認識で一致したと表明しました。
今後はJR西日本も検討に加わってもらい、LRT化に伴って実施する駅の増設や複線化などの変更点や事業費などを盛り込んだ計画素案を取りまとめて、発生するメリットとコストに関する情報を市民に提示します。
市民の合意が得られれば、LRT事業を推進する予定です。

吉備線と同時にLRT化が検討された富山港線は、JR時代には1時間に1本程度だった列車の本数を15分に1本(1時間に4本)に増発したり、終電車の時刻を繰り下げたりして、利用者数が大幅に増加しました。
吉備線でも、同様の検討が行われるものと考えられます。