中国の車両メーカー、蘇州市向け100%低床LRVを製造

中国の鉄道車両メーカー「南車南京浦鎮車両有限公司」は、江蘇省・蘇州市の有軌(LRT)1号線用の車両として、同社初となる100%低床LRVを製造しました。
詳しくはこちら→ レスポンス 2014年4月12日報道

 この車両は、世界的な鉄道車両メーカー「ボンバルディア・トランスポーテーション」が開発した低床LRV「フレキシティ2」がベースになっていて、同社のライセンス供与を受けて製造されました。
有軌1号線は、蘇州楽園駅を起点として、「蘇州高新技術産業開発区(蘇州ハイテク産業開発区)」を経由し、龍安路駅までの約18kmを結ぶ路線です。2015年前半に工事を完了して開業する予定です。

上海市に隣接し、経済発展著しい蘇州市では、従来市内の移動手段はバスかマイカーで主体で、渋滞問題が深刻化していました。
そこで、軌道系公共交通の整備を進めて、渋滞問題の解消を図ろうとしています。

2012年4月、まず地下鉄1号線(約26km)が開業。続いて、地下鉄2号線(全長約24km)の工事も進められています。1号線、2号線を含めて、地下鉄は全9路線、全長380kmの建設計画があります。
一方、莫大な建設費が必要な地下鉄だけでは市内エリアをカバーしきれないため、建設費が低廉なLRTの導入も進められています。
2015年開業予定の有軌1号線を始め、全6路線、全長80kmの建設計画があります。
さらに、上海と蘇州を結ぶ都市間鉄道や、空港アクセス地下鉄の建設計画もあります。