栃木県、「とちぎの都市ビジョン改訂版」案を提示

栃木県は、人口減少、超高齢社会、環境負荷低減などに対応したコンパクトな都市づくりをめざす「とちぎの都市ビジョン改定版(案)」をまとめました。

下野新聞 2014年3月15日報道

「とちぎの都市ビジョン改定版(案)」は、21世紀中頃を見据えた都市づくりの基本的な考え方や、都市政策を展開する方向性を示すものです。
このビジョンでの方向性を踏まえたうえで、おおむね20年後を展望して広域的な観点から都市計画区域ごとの都市の将来像や都市計画の基本方向を定める「都市計画区域マスタープラン」や、都市の具体性のある市街地像や整備方針などを定めた「市町村マスタープラン」を策定していくことになります。

栃木県の人口は、2014年2月現在は198万5千人ですが、2040年になると164万人に減少すると予測されています。
人口は減少する一方、人口構成は10人中4人が65歳以上という超高齢社会になります。
超高齢社会の到来とともに、都市機能の低下や、交通弱者の増加が懸念されています。

そのうえで栃木県は、将来の都市づくりの基本目標として、
(1)暮らしやすくてコンパクトであること
(2)誰もが安全でスムーズに移動できるネットワーク型であること
(3)環境に優しくエコロジーであること
(4)とちぎの魅力や強みを生かすこと
以上の4点を掲げています。

また都市づくりの基本姿勢として、行政だけでなく、医療、福祉、産業、環境など、さまざまな分野との連携や協働にも取り組んでいくとしています。


栃木県の人口予測では、JR宇都宮線(東北本線)沿線の人口は減少しにくいとの結果が出ています。
今後の超高齢社会や人口減少社会を見据えたとき、移動手段の豊富さ、特に公共交通ネットワークの利便性の高さが重要であるといえます。