ハワイ・ホノルルでは、2017年の開業を目指して「ホノルル・レール・トランジット」が建設中で、このたび開業後に走る電車の実物大モデルが公開されました。
詳しくはこちら→ レスポンス 2014年2月24日報道
「ホノルル・レール・トランジット」は、全長が約32kmの高架鉄道で、オアフ島中部にある「カポレイ・ハレ」が起点で、途中「ホノルル国際空港」などを経由して、ハワイ最大のショッピングモール「アラモアナ・ショッピングセンター」までを結びます。
2017年に「カポレイ・ハレ」から「アロハスタジアム」までが先行開業して、2019年に「アロハスタジアム」から「アラモアナ・ショッピングセンター」が開業する予定です。
電車は通常の鉄車輪方式で、朝や夕方などのピーク時には5分ごと、それ以外の時間帯には10分ごとに電車が走る計画です。
開業後は、現在は深刻な道路渋滞に悩んでいるホノルル市内への通勤客や、国際空港から市内に向かう観光客などが利用することになります。
使用する車両は、イタリア企業の合弁会社「アンサルド・ホノルル」が製造します。
1両あたりの全長は約19.5m、車体の幅は約3m。4両編成で運行します。
車内には自転車やサーフボードを持ち込める荷物スペースを用意するほか、無料Wi-Fiサービスも提供します。
今回「カポレイ・ハレ」に展示されたのは先頭車のカットモデルで、実物の半分の長さに切った状態での展示となっています。
近い将来、どのような交通機関が利用できるようになるかが分かれば、より実感的に公共交通サービスについて考えることができるようになります。
外観だけでなく、車内の設備がどのようになっているか、実物大の模型で展示すると、とても分かりやすいといえます。
海外でLRTなど新しい交通機関を導入する場合、ある程度全体の仕様や設計が固まった後で、市民への情報発信の一環として、このような展示を実施することがあります。